広報担当者の悩みと解決のヒントまとめ〜プレスリリース編〜

著者:神村 優介

プレスリリースを書く人

この春から広報PR担当になった方、今年度から新たに広報PR活動を始めたという企業の方など広報PRに関わる方の悩みを解決するまとめを作りました。

いざ広報PR活動を始めてみると、たくさんの苦難が待ち受けています。PR戦略やプレスリリースの書き方・配信、メディアとの折衝をするメディアリレーションなどの悩みがあるでしょう。シェイプウィンでよくご相談いただく悩みと解決のためのヒントをまとめました。

前編では、プレスリリースの書き方とネタ探しについてまとめます。

【悩み1】プレスリリースを送っているが取り上げられない

プレスリリースは書籍やWEBサイトを参考にすればある程度のものが作れます。教科書通りタイトルやリードの書き方を簡潔にして読まれやすいようにしたり、わかりやすい写真素材を使ったりと努力をされていると思います。しかしながら、プレスリリースのテクニックばかり気にして内容が薄いケースが多いと感じます。メディアの方からも同意見でプレスリリースは読まなくなったという方も現れているくらいです。

【ヒント1】広告は広告部へ プレスリリースは編集部へ

お知らせはダメ

広告のようなプレスリリースは全くもって無意味です。例えば、キャンペーンのお知らせプレスリリースです。「春の10%OFFキャンペーン」「今なら抽選でギフトカードプレゼント」。これらのキャンペーンのお知らせは無料の記事(パブリシティ)として取り上げられません。企業からの告知は、メディアの収益源でもある「広告」を買ってもらい、広告枠で紹介したいとメディアは考えています。もし、編集部が無料で記事として取り上げてしまうと広告部がその企業からお金を取ることができなくなってしまいます。メディア側の事情を考えるとどのようなリリースにすべきか明確になります。

他にも、商品・サービスが主観的に紹介され、客観的な評価がないものも取り上げることは難しくなります。「優れた機能」「高く評価されている」「劇的な効果」など抽象的な表現は記事化してもなぜこの企業の肩を持っているんだろうとなります。自社のニュースが読者・視聴者にとって”どのような価値”があるかを念頭に置いて作成されたプレスリリースこそ、記事化の検討材料になります。

【ヒント2】プレスリリースには取材ポイントが必須

取材をする人

プレスリリース配信サービスを使って配信する場合は、1回当たり3万円〜5万円程度かかります。費用を抑えようと、複数の情報が盛り込まれたプレスリリースを目にします。主要なニュースの後に「○○で受賞」「○○とは」「○○の周辺情報」などニュース本文よりも付随する情報が多すぎて重要なニュースが埋もれてしまいます。

プレスリリースで必要な情報は「事実」です。そして、そのニュースに「どのような社会性があるのか」だけです。忙しい記者に呼んでもらうためにはプレスリリースの中で「取材ポイント」は何かを示すことが重要です。例えば「一人暮らしの女性が困っていた○○を○○で解決するサービス登場」とあれば、困っていたことと解決方法を取材すれば十分社会性のある記事が書けます。たくさん盛り込むのではなく、何が画期的なのかが分かるプレスリリースを作れば取り上げてもらうチャンスも増えてきます。

テレビの場合は、プレスリリースではなく、何が取材できるのかだけ書いた報道資料を送るだけでも取材誘致することができます。プレスリリースとは、あくまで取材素材・ニュース素材の資料であることを忘れずにプレスリリースを作成していきたいところです。

【悩み2】プレスリリースを書くネタが見つからない

大手の食品やおもちゃなどの消費財のメーカーであれば、年間に何度も新発売のプレスリリースを出すことができます。サービスを提供する企業では、サービス提供開始のプレスリリース以来、一度もプレスリリースを送っていないというケースもあるのではないかと思います。何をプレスリリースのネタにすればよいのかを考えていきたいと思います。

【ヒント】ニュースがなくてもプレスリリースは作れる

コーヒー豆組み合わせ

プレスリリースの参考書には、「新発売」「追加機能」「キャンペーン」「人事異動」などがプレスリリースのネタになると書かれています。ニュースというのは「変化」ですので、変化があればそれをニュースにしてプレスリリースを作ることができます。しかし、新サービスや他社との連携は頻繁にあるものではありません。

プレスリリースで発信するほどのニュースがないときには、「ニュースレター」を作成して配信します。ニュースレターとは、記者の読み物のようなものです。例えば、自社の販売データから見える消費者の傾向や小さなブームになりつつあることなど自社の周りや業界で起こっていることをまとめて2〜3枚のニュースレターにします。

過去には、「主婦の副業NOW ハンディークラフトのネットオークション販売で月10万円の主婦も」「スマレジがオシャレな店に入っている理由はECと実店舗の連携機能」などテーマを設けて周辺情報をまとめてニュースレターを作ります。ニュースレターを活用することで月1回はメディアに対して情報発信をすることができるようになるでしょう。

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いかがでしたでしょうか。プレスリリースが広告っぽくなっていないかをチェックすることやニュースがないときはニュースレターを作ってみるということもやってみてください。後編では、メディアリレーション・メディアキャラバン、広報の社内との関わり方などコミュニケーションにかかわることをお伝えします。