広報PRケーススタディ:スマレジ(プラグラム社)

400店舗から3年で25,000店舗へ。タブレットPOS『スマレジ』のマーケ・広報チームはこうしてできあがった。

スマレジ

左から:プラグラム 川上さん、シェイプウィン 神村、プラグラム 山本さん

スマレジ ロゴ 会 社 名 株式会社プラグラム
業 種 ITサービス
業 務 内 容 タブレットPOSスマレジの開発・提供
  代表取締役社長 山本博士さん
マーケティング部 部長 川上知己さん

夕刊フジ一面の社長インタビュー掲載やテレビ東京WBSでの特集を実現。
ゼロから構築をはじめて、広報PRマーケティング部門を構築する上で、大事なポイントとはなんだったのか。『ちょうどいい距離感だったからこそ、スマレジは育った』と社長の山本さんが語ってくれました。
「攻めの広報」を主観的なやり方ではなく、メディアインサイトを明確にした上でPRしていく提案が成功を収めた事例を紹介します。

プラグラム社が展開する『スマレジ』について教えて下さい

プラグラム 代表取締役 山本さん

代表取締役社長 山本さん(以下、敬称略)
iPadやiPhoneを使ったPOSレジのサービスです。プラグラムは、ソフトウェアメーカーで、スマレジのアプリを開発して提供しています。
今まで、お店のお会計をするには専用の端末(POSレジ)が必要で、価格が高かったんです。その一方で、スマレジは汎用的なコンピューター(iPad)を使うので価格を抑えることができました。たとえば電機メーカーさんのPOSレジは、初期導入コストが1店舗あたり50万円〜200万円かかるのに対して、スマレジは15万円〜20万円くらいで導入できます。

神村(シェイプウィン)
ーー2011年くらいから盛り上がってきたタブレットPOS市場の中では、スマレジはトップクラスだと思います。その秘訣って何なんだと思いますか?

山本 ネーミングですね。

全員 笑

山本
特に小売店さん、アパレル店さん向けに必要なPOSレジとしての機能要件を最初から揃えていた点もあると思います。

神村
ーープラグラムの前身はデザイン会社でしたが、スマレジを開発できたのはなぜですか?

山本
Web制作会社のころから、プログラマーチームとデザイナーチームに分かれていて、プログラマーは銀行のシステムや不動産の物件検索など本格的な業務システムを作っていました。
その中でドラッグストア向けのPOSシステムの案件をやったことがあったんです。

神村
ーーその時に小売店向けに必要なPOSレジ開発のノウハウも構築されたということでしょうか?

山本
ホームページ屋さんがレジを作ったのではなく、POSについてよく知っているシステム屋さんが作ったっていうのが、正解ですね。
そこに加えて「デザイン力」が大きな要因です。2007年ごろからAjaxやAdobe Flexなど、デザイン要素を求められるようになってきたんです。機能に加えてUI/UXっていうのを求められるようになったのがちょうどその頃以降でした。

神村
ーー確かに本格的なシステム開発も行うデザイン会社でないとスマレジは生まれなかったでしょうね。

シェイプウィンにPRとマーケティングのコンサルを依頼

プラグラムとシェイプウィン

神村
ーー2013年4月から広報PRとマーケティングの支援をさせていただきました。シェイプウィンに依頼してよかったところを教えてください。

山本
今となっては企業規模が大きくなりましたが、規模が小さい時から僕らと同じ目線でPRやマーケティングの支援をしてもらえたというのは、助かりました。最初の頃は特にそう感じました。

神村
ーーまずはできることから、できるリソースで面白いネタをPRしてましたよね。

山本
コンサルティングをお願いしたときからPRやマーケティングの全てをお願いするのではなく、最終的に自分たちでできるようになるために、主体性を持って取り組んできました。あくまでもコンサルタント・アドバイザーという立ち位置でいてくれたので、広報PRマーケティングの機能と共に組織が育った気がします。ちょうどいい距離感でご一緒できたことがよかったです。

PR・マーケティングの支援を依頼したきっかけは?

山本
当時7名くらいの規模でスマレジの運営をやっていました。7名のうち6名が開発者で、営業がいない、マーケティングもいない、作り手だけの会社だったんです。
いいものを作ったら売れるというポリシーがあってスマレジをリリースしたんですが、一向に浸透しない、認知されないということが1年くらい続きました。
マーケティングや営業のやり方を知らなかったし、どうやって広げていこうかということをずっと模索していた時に、シェイプウィンさんをご紹介いただいてすぐに契約しました。

印象に残っているPR戦略やマーケティング提案は?


テレビの取材

テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の取材

神村
ーー最初は、広報PRだけではなく、マーケティング全体の支援でした。印象に残っている提案があれば教えてください。

山本
たとえば、季節性を踏まえた年間スケジューリングの案を出してくれたことです。それまでは、開発メンバーが開発した新しい機能をネタにPRするというやり方だけだったんです。
そうじゃない戦略的なアプローチの仕方というものを教えてもらいました。

プレスリリースの添削について

神村
ーーまずはPRの基本となるプレスリリースの支援から始めたと思います。プレスリリースの添削は何度もしました。

山本
どうしても作り手の発想で「作りました!イエーイ!」みたいな主観的な書き方が強かったので、物事を客観的に捉えてくれる点がよかったです。たとえば見出しの書き方などをわかりやすく修正してもらえてすごく助かりましたね。

神村
ーー初期費用が無料になるプレスリリースを添削したときのことはよく覚えています。スマレジの初期費用がなくなって、プリンタなどをセットにしたスターターキットの価格が10万数千円になったというニュースがありました。それだけだとインパクトが弱いなと思い、「9万9999円にしたら?」と提案したところ、「それええわー」といった感じのノリで作ったプレスリリースを撒いたら、あちこちにメディア露出できて、テレビ東京「WBS」の特集で取り上げてくれてましたね。

山本
サーバーにアクセスが集中して、問い合わせが多数きました。

プレスリリースの次はWebマーケティングを実施

神村
ーーテレビ露出もあり、ある程度認知が広がってきたので、Webマーケティングの施策も始めたんですよね。

山本
Google AnalyticsとAdwordsをお願いしました。他社のタブレットPOSはすでに無料プランがあったので、スマレジも2014年の夏頃から無料プランを始めたんです。ユーザー獲得のためにもWebマーケティングの重要性がぐんと上がったという経緯もありますね。

神村
ーーシェイプウィンのWebマーケティング支援はどうでしたか?

山本
検索広告のキーワードの選定や広告の文章作成はほとんどお任せしました。トーンマナーも分かってくれて安心して任せることができました。マーケティング部に佐藤が入社したときに運用方法の教育をしてくれたのも助かりました。

メディアキャラバンでPR活動をさらに活発化

マーケティング部部長川上さん

神村
ーースマレジの導入事例も増えてきて、深掘りしたメディア露出を検討するステージとなり、本格的なPR活動もしましたね。2015年の11月頃には、メディアキャラバンをして、メディアインサイトを明確にした上でPRしていく提案をしました。

マーケティング部部長 川上さん(以下、敬称略)
PR活動ではいろんなメディアに一緒に行きましたね。ECのミカタもそうですし、商業施設新聞もそうだし、あとASCII.jpですか。

神村
ーーそうですね。ECのミカタでは軽減税率の連載が決まりました。

川上
あとは、夕刊フジ?
山本の単独インタビューで1面のメディア露出とか。(笑)

山本
あれはエキサイティングな記事でしたね。

神村
ーーメディアキャラバンを経験されて、プレスリリース作成やPR戦略を考える視点は今までと比べて変化しましましたか?

川上
どういうメディアに取り上げてもらいたいか、どういった層の人に読んでもらいたいかを意識した内容でプレスリリースを作成しないといけないという発想になりました。「スマレジ・スマレジ」っていう一方的なメッセージでPRしても取材はしてもらえないんだなと。

広報部・マーケ部を作る上で大変だったことは何ですか?

神村
ーー山本さん、広報担当、神村の3人でスマレジのPRやマーケティングを始めて、現在はマーケティング部と広報チームができあがりましたね。

川上
まだこれからですね。

神村
ーー普通のベンチャーじゃありえないレベルでできあがっていると思います。攻めの広報をするための担当がいて、WebマーケティングはSEOやAdwordsも社内で運用できている。マーケティング部や広報チームを作るに当たって何が一番大変でしたか?

川上
そうですね。手探りでやってるなかで神村さんがいたから別の意見、大人の意見(客観的な意見)が聞けたのはすごく助かりました。

神村
ーーマーケティングや広報の目標設定をどうするかという悩みもあったと思うんですが、そのあたりいかがですか?

山本
物差しがいるという意識があったので、何もないところにKPIを作りました。PV数やプレスリリースを作成配信した本数、SNSのいいねの数など計測するところからスタートして、徐々にそれらの分析の方法が分かりつつあります。

今後の目標などあれば教えてください。

スマレジとシェイプウィン

神村
ーーマーケティングの4Pと言われる中で、プロダクトのPが一番大切だと思っています。プロダクトがよければ、プロモーションやプレイス、プライスも苦労しません。スマレジが優れているのはアップデートを何度も繰り返しているプロダクト面と、無料ユーザーに必需品を販売するマネタイズモデル面ですね。そこで、スマレジの将来展望を聞かせていただけますか?

山本
スマレジの優位性を維持し続けるためにも新しいチャレンジをし続けることが必要だと思います。安定稼働しながらそれを実行するというのが難しいことなんですけど、やり続けることができたら…と思います。

川上
マーケティングに関しては、今の施策を効果検証した上で、また新しいことにチャレンジしたいですよね。マーケティングや広報PRの王道とされていることはまずは一度やってみてその上に積み重ねていきたいと思います。

神村
ーーお忙しい中ありがとうございました。今後の展開を楽しみにしております。

山本・川上
ありがとうございました。

『スマレジ』について

スマレジ本体

スマートフォン、タブレットを使用したクラウド型POSサービス
1店舗であれば無料で基本的なPOSレジ機能を使用できる。また、小売・アパレル向けには、高機能な在庫管理もできる有料サービスが評価されている。

http://smaregi.jp/

編集後記

将来的にやりたいマーケティング・PR施策を話し合いながら、現状のリソースでできる等身大の施策提案・実施が評価されました。スマレジのチームとシェイプウィンが一丸となって目的に向かって進んだ結果、よい成果を残せました。それぞれの役割分担を最初に明確にしたことでよい距離感で仕事を進めることができました。今後のスマレジの発展にご期待ください。

シェイプウィンでは、パブリシティ獲得のPR支援だけでなく、マーケティング部の構築、広報PR担当者の育成支援をしています。詳しくは、お問い合わせよりご相談ください。