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デジタルPRと従来のPRの違いは?活用方法と成功事例を紹介!

デジタルPR アイキャッチ画像

あなたがもしPRに関わる仕事をしていたら、漠然とYouTubeの動画配信や、自社ウェブサイトの運営など、デジタル分野を活用したPRのニーズを感じていませんか?

リアルイベントや直接的なコンタクトが制限されたコロナ禍を受けて、近年ますますデジタルPRの重要性が高まっています。

この後本文で詳しく紹介していきますが、従来のPRとデジタルPRには明確な共通点と違いがあり、その点を理解することで、現代の情報伝達における戦略の選択肢を広げることができます。

デジタルPRと従来のPRの違いとは何か?広報には欠かせないプレスリリース配信などの際、どのようにデジタルPRを意識すればその効果がより大きくなるのか?この記事で詳しく解説していきます。

改めて押さえておきたい、デジタルPRの基本

デジタルPR とは インフォグラフィック

従来のプレスリリースの配信や紙媒体に依存した方法とは異なり、SNS、ブログ、オンライン記事など、デジタルプラットフォームを利用する「デジタルPR」。まずはデジタルPRとは何か、基本的な情報を理解していきましょう。

デジタルPRとは

デジタルPRとは、オンラインメディアを通じて企業や製品のストーリーを伝え、ブランドの信頼性を高めるPR戦略です。これには、ソーシャルメディアの活用、SEO対策、コンテンツマーケティング、インフルエンサーマーケティングなど、多岐にわたる手法が含まれます。

重要なのは、ユーザーだけでなく検索エンジンからも信頼を得ることです。これにより検索結果で自社のPR機会が広がり、より広範囲のリーチを期待できます。

そして、SNSなどを通じてターゲットオーディエンスとの直接的な関係を築き、積極的にエンゲージメントを促すことも可能になります。

そのためデジタルPR を行う際は、ただ情報を発信するだけでなく、受け手が価値を感じ、共有したくなるようなストーリーを意識して情報発信することを提供することが重要です。

デジタルPRが普及した背景

デジタルPRの普及は、テクノロジーの進化と密接に関連しています。1990年代後半から2000年代にかけて、1995年に『Windows95』が発表されるなど、デジタル領域が拡大。その後も、スマートフォンやタブレットなどの携帯用電子機器が続々と登場し、情報の消費方法を根本から変えました。

アメリカでは、メディア業界における給与格差や低迷がメディア関係者をヘッドハントし、独立メディアを立ち上げる動きに拍車をかけ、デジタルPRの重要性を高める一因となりました。このような背景のもと、企業は自社のニュースを自らの手で広く発信できるようになり、従来のメディアに依存しないPR戦略の必要性が高まりました。

デジタルPRは、この新しいメディア環境で企業が自らのメッセージをコントロールし、ターゲットオーディエンスに直接届けるための有効な手段として位置付けられています。

従来のPRとデジタルPRの違い・共通点 

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デジタルPRと聞いて、なんとなくインターネットを活用するイメージは持っているものの、具体的なPR手法やその特徴を知らないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは、両者の特徴や強みなどの違い、そして共通点について解説していきます。

デジタルPRと従来のPRとの共通点

デジタルPRと従来のPRの共通点は、「根本的な活動目標」と言えるでしょう。どちらも情報を発信し、ブランド認知度を高めることを目指しています。

両者ともに企業や組織が自らのメッセージや価値を広く伝え、公共の利益に貢献すること、そして組織や製品に対する理解を深めることを目標にしています。これは、メディアを通じて一貫したメッセージを伝えることで達成されます。

デジタルPRと従来のPRとの違い

デジタルPRと従来のPR の違い 表

従来のPRは、テレビ、新聞、雑誌などのマスメディアを主なチャネルとして使用してきました。これに対しデジタルPRは、ソーシャルメディア、ブログ、オンラインニュースプラットフォームなど、インターネットを基盤としたメディアに重点を置いています。

デジタルPRの大きな特徴は、ターゲットを非常に精密に絞り込むことが可能であり、直接的かつ対話的なコミュニケーションを実現できる点です。

デジタルPRを活用するメリットと可能性

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多くの企業がデジタルPRに注力するようになったように、デジタルPRは現代のコミュニケーション戦略において欠かせない要素です。

次に、デジタルPRを活用する具体的なメリットやその可能性について詳しく見ていきましょう。

コストを削減しつつより幅広く情報発信できる

デジタルPRの大きなメリットの一つとして、コスト削減とリーチの向上が挙げられます。

オンラインプラットフォームを利用することで、制作や配信にかかる費用を大幅に削減できる紙媒体やテレビ広告などの従来の手法と比較し、格段に低いコストでPRをすることが可能です。

また、インターネットの普及により、従来よりもはるかに多くの顧客にリーチすることができるようになりました。これにより、現代では小規模なスタートアップから大企業まで、あらゆる規模の組織が自社のストーリーやメッセージを効果的に伝える機会を持つことができています。

二次波及を期待できる

ソーシャルメディアをはじめとするデジタルプラットフォームを利用することで、ユーザー自身がコンテンツを共有し、情報を拡散することが期待できます。

特にユーザーに合った魅力的なコンテンツは、見る人に「共感」を生み、自然にインターネット上や口コミで情報が共有されます。つまり、二次波及の効果があるということです。この自発的な情報の拡散は、新たな顧客層へのアクセスやブランド認知度の向上に直結します。

デジタルPRと従来PR、2つのPR方法を活用する

デジタルPRと従来のPRは、両者が補完関係にあるという点に大きなメリットがあります。

テレビや新聞などの従来のマスメディアは、依然として広い範囲のオーディエンスにリーチする力を持っています。一方、デジタルPRは、より特定のオーディエンスに対してパーソナライズされたメッセージを届けることができ、エンゲージメントやインタラクションを促進します。

そのため、従来のPRの信頼性と権威と、デジタルPRのアジリティと精密性を組み合わせることで、PR活動の効果を最大化することができると言えるでしょう。これにより、企業や組織は、幅広いオーディエンスとの接点を確立し、ブランド認知度とエンゲージメントの双方を高めることが可能になります。

実際のデジタルPRの活用方法とは?具体な活用例4選

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それでは具体的にどのようなPR手法、そしてデジタルの力を活かす方法があるのでしょうか?すぐに活かせる活用例4選を紹介します。

SEO対策を強化する

SEO対策はデジタルPR戦略において欠かせない要素です。

効果的なSEO対策を行うことで、検索エンジン結果ページ(SERP)における企業や製品の可視性を高めることができます。これには、キーワードリサーチを基にしたコンテンツの作成や、サイトの技術的最適化、質の高いバックリンクの獲得などが含まれます。

SEOを強化することで、検索時における自然な露出が増え、より多くの潜在顧客にリーチすることが可能になります。

動画を活用する

動画コンテンツは、情報を視覚的かつ魅力的に伝える力があります。

製品紹介、ハウツーガイド、ビハインドザシーン、顧客の証言など、様々な形式の動画を制作し、YouTubeやソーシャルメディアで共有することで、ブランドのストーリーを語り、エンゲージメントを高めることができます。

また、動画は共有しやすく、情報の拡散力も高いため、デジタルPR戦略において重要な役割を果たします。

関連:流行ってる動画プレスリリースってどうなの?

SNS・インフルエンサーを活用する

SNSプラットフォームとインフルエンサーを活用することは、特定のターゲットオーディエンスに直接アプローチする効果的な方法です。

インフルエンサーは特定の分野における信頼と影響力を持っているため、彼らを通じて製品やサービスを紹介することで、信頼性の高い情報伝達方法といえます。

さらに、SNSを活用することで、リアルタイムでのコミュニケーションやフォロワーとの直接的なエンゲージメントが可能になります。

イベントでオンラインを活用する

オンラインイベントや記者発表会の同時配信・事後配信は、デジタルPRの有効な手法です。

この方法では、地理的な制限を超えて広範なステークホルダーにリーチすることができます。当日の同時配信や事後配信を通じて、イベントの内容をリアルタイムまたはオンデマンドで共有することができ、参加者とのインタラクションやQ&Aセッションをオンラインで行うことも可能です。

デジタルPRの効果を最大化する3つのコツ

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デジタルPRの効果を最大化するためには、戦略的なアプローチと最新技術の活用が必要です。以下の3つのコツを押さえることで、デジタルPR活動をさらに前進させることができます。

PRオートメーションなど、新しいツールを最大限に活用する

最近では、「デジタル広報」という言葉を聞くようになりました。これは、PRオートメーションツールを活用することで、企画からプレスリリースの作成、配信、メディアのクリッピングまで、広報活動のあらゆる工程をオンラインで一元管理することです。

これにより、作業の効率化はもちろん、戦略的な広報活動の実施が可能になります。オールインワンツールの利用により、時間とコストを削減しつつ、広報活動の効果を最大化することが可能です。

最新の情報・トレンドをタイムリーにキャッチアップし取り入れる

デジタルの世界では、情報やトレンドが日々更新されます。最新のトレンドをタイムリーにキャッチアップし、それを自社のPR戦略に取り入れることが、デジタルPRの成功には不可欠です。

従来のPR方法に捉われず、新しいコミュニケーションの手法やプラットフォームの活用を試みることで、ターゲットオーディエンスとの新たな接点を見つけることができます。

データを元にしたKPIを設定

デジタルPR活動の成果を正確に測定し、その効果を最大化するためには、明確なKPI(重要業績評価指標)の設定が欠かせません。

KPIには、ウェブサイトの訪問者数、ソーシャルメディアでのエンゲージメント率、コンテンツの共有数、リード獲得数、そして最終的な売上げの増加など、具体的な目標値が含まれます。

デジタルPRの施策を行う際には、これらのKPIを事前に設定し、実施後はこれらのデータを収集・分析することで、戦略の有効性を評価し、必要に応じて修正を加えていきます。

このプロセスにより、デジタルPRの取り組みを継続的に改善し、より大きな成果を目指すことができます。

デジタルPRのプロと新しいパートナーシップを組む

ここまででデジタルPRについて解説してきたものの、実際に未経験から取り組むとなると時間がかかります。
そのため、予めデジタルPRの専門知識を持ったプロフェッショナルや新しいパートナーとの連携を進めることも良い手段です。

シェイプウィンでは、従来のPR会社やデジタルマーケティング代理店とは異なり、パブリックリレーションズをベースに、PR・SNS・SEO戦略をお客様ごとに効果的に組み合わせ、戦略から実行までをまるごと引き受けています。ぜひお気軽にお問合せください
無料相談 https://www.shapewin.co.jp/inquiry

自社に活かせる!デジタルPRの成功事例

成功事例の画像

最後に、SEOの強化からSNSの利用、動画コンテンツの作成、オンラインイベントの実施に至るまで、デジタルPRを活用した実際の成功事例を4つ紹介します。

これらの事例から、デジタルPRがどのようにブランド認知を高め、ターゲットとの関係を強化するかを見ていきましょう。

①メディアリレーションに加えてSEOも活用

デジタルPRの成功事例 スクリーンショット
サクソバンク証券からのコメント・スクリーンショット

シェイプウィンでは、1992年創業したデンマーク・コペンハーゲンに本社を構えるオンライン銀行「サクソバンク証券」に対して、デジタルPRを活用したサポートを行いました。

具体的には、主要メディアからローカルメディアまで幅広いメディアリレーションズを行い、企業認知度を高めると同時に、デジタルマーケティングを活用しSEO対策も実施しました。

結果として、Bloombergや日本経済新聞などの大手メディアで、複数回ブランド名を露出することに成功。また、SEO効果としてドメインレートの向上や被リンクによる流入を増加させました。

<企業からの実際のコメント> ※一部抜粋・要約
日本(東京)での認知度を高めるために、メディアリレーションズや商業ローンチに向けたプレスリリースの配信、コンテンツマーケティングやデジタルPR戦略の立案をシェイプウィンへ依頼しました。

その結果、メディアの紹介や取材確約をはじめ、ウェブサイト記事のバックリンク増加やトラフィック数が増加。私たちが達成しようとしていることをよく理解し、これまで素晴らしいサポートをしてくれました。

②自治体も注目!デジタルPRを活用して地方から国内外にPR

コロナ禍において観光客の減少やリアルイベントの開催制限などが行われた際、地方でもデジタルを活用したPR戦略が注目されました。

例えば仙台市は、七夕まつりをオンラインで開催。ライブストリーミングやVRを使った仮想体験、オンラインでの七夕飾りの作成ワークショップなどを実施しました。結果として、物理的な距離の制限を超えて全国から参加者を集め、伝統文化の新たな伝承方法としての可能性を示しました。

③SNSの活用で信頼性の高い情報伝達

宿泊施設のレンタルサービスを提供するAirbnbは、主にSNSを活用し「#NightAt」キャンペーンを打ち出しました。これは、世界各地のユニークな宿泊施設を紹介し、ユーザーがその場所で一夜を過ごす機会をコンテスト形式で行ったものです。

このキャンペーンは、ユーザー自身がコンテンツの一部となり体験を共有することができ、SNSで大きな話題となりました。広告とは異なる信頼性の高い形で情報が拡散されたことにより、結果としてPRに大きく寄与しました。

これらの事例から学べることは、デジタルPRが持つ可能性の広がりと、特定のターゲットに合わせた戦略の重要性です。自社の特性や目指す目標に応じて、独自のデジタルPR戦略を立案し実践することが、ブランド価値の向上に繋がると言えるでしょう。

まとめ

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ここまでデジタルPRについて解説してきましたが、特に最後の成功事例からわかる通り、デジタルPRと一言に言っても、単にインターネットを活用だけではなく、SEO対策やSNSの有効的な活用など、専門的な知識と戦略的が重要であることがわかります。

そして、会社によって課題も変わりますので、自社に合った最新のデジタルPRを戦略的に導入することが成功させる上で鍵と言えるでしょう。

シェイプウィンではこれまでデジタルマーケティングを活用し多くの企業をサポートしてきましたので、PRに関する自社の課題や悩みを抱えている方は、いつでも気軽にご相談ください。

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編集部
広報PRとデジタルマーケティング支援をするシェイプウィンスタッフおよびパートナースタッフによる編集記事です。メディアリレーションズやプレスリリース、メディア露出、ソーシャルメディア、インフルエンサー、SEO、マーケティングなど様々なジャンルを取り扱っており、基本用語から広報初心者やマーケティング担当者に役立つ情報をお届けします。