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インフルエンサーマーケティング事例6選 成功のポイントを解説

インフルエンサーマーケティング事例

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーが商品やサービスを紹介し、消費者の行動を促すマーケティング施策です。

そんなインフルエンサーマーケティングを自社のマーケティング戦略にどう活かせばいいのか、悩んでいるマーケティング担当者も多いのではないでしょうか?

この記事では、実際の成功事例を通じてインフルエンサーマーケティングのポイントをご紹介します。他の企業の施策を参考にしながら、自社のSNS戦略をより効果的に構築するヒントとしてお役立てください。

インフルエンサーマーケティングの基礎知識

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で大きな影響力を持つユーザー、すなわち「インフルエンサー」を活用して、商品やサービスを効果的に宣伝する手法です。

ここで重要なことは、インフルエンサーが持っている信頼性と説得力です。彼らは、特定の分野に精通しているか、あるいは魅力的な人柄で多くのフォロワーを持っています。これにより、彼らが推奨する商品やサービスは、フォロワーにとって価値があると捉えられやすくなります。

これをビジネスの視点で考えると、インフルエンサーはブランドや製品に対して一種の「担保」を提供する役割を果たしていると言えます。彼らを適切に活用することで、ターゲットとなる消費者層に直接アプローチし、製品やサービスの認知度を高めることができます。

このインフルエンサーマーケティングをうまく活用するために、まずはインフルエンサーの種類を理解し、それぞれの特性を把握しましょう。これにより、効果的なマーケティング戦略を展開するための土台を築くことができます。

インフルエンサーの種類

インフルエンサー種類 インフォグラフィック 

インフルエンサーには4つの主な種類があり、それぞれの特徴を理解し、ビジネスの目的に合ったインフルエンサーを選定することが重要です。

インフルエンサーは、フォロワー数や影響力によって異なるカテゴリに分類されます。以下はその主な種類です。

種類フォロワー数特徴 
トップインフルエンサー / メガインフルエンサー100万人以上テレビなどマスメディアへの露出が多く、広告やプロモーションの影響力が非常に高い。
ミドルインフルエンサー/ マクロインフルエンサー10万人以上特定の分野で高い知名度を持ち、その分野に特化したマーケティングに適している。
マイクロインフルエンサー1万人以上フォロワーとのコミュニケーションが活発で、信頼性が高く、地域密着型のマーケティングに適している。
ナノインフルエンサー1万人未満非常に特化した分野で活動しており、その分野に熱心なコアなフォロワーを持っている。
※業界や担当者によってインフルエンサーの種類の定義が異なることがあります。

インフルエンサーの種類を理解し、企業のマーケティング戦略や目的に合わせて適切なインフルエンサーを選定することで、効果的なインフルエンサーマーケティングを展開することができます。

インフルエンサーマーケティングとSNSマーケティングとの違い

インフルエンサーマーケティングとSNSマーケティングは、よく混同されがちなマーケティング施策です。違いをしっかりと理解しておきましょう。

インフルエンサーマーケティング SNSマーケティングの違い

SNSマーケティングは、Twitter、Instagram、TikTokなどのSNSプラットフォームを活用して、商品やサービスを広告やプロモーションする一連のマーケティング活動を指します。

一方、インフルエンサーマーケティングは、SNSマーケティングの一部であり、特にインフルエンサーの影響力を利用して広告やプロモーションを展開する手法です。

つまり、SNSマーケティングは様々なSNSプラットフォームを活用したマーケティング活動の総称で、インフルエンサーマーケティングはその中でもインフルエンサーの力を用いたマーケティング施策を指します。

SNSマーケティングの幅広い手法の中で、インフルエンサーマーケティングは人物の信頼性や影響力を活用する点が特徴です。

インフルエンサーマーケティングのメリット

インフルエンサーマーケティングは、ターゲットオーディエンスとの信頼性を築くことができ、効果的なプロモーション活動を展開することができます。

  1. 信頼性の向上
    インフルエンサーはフォロワーから信頼されており、彼らが推奨する商品やサービスは高い信頼性があると見なされます。
  2. ターゲット指向
    特定の分野に焦点を当てたインフルエンサーは、その分野に特化したターゲットオーディエンスにアクセスするのに効果的です。
  3. コンテンツの豊富さ
    インフルエンサーは自分自身のブランドを築くために、魅力的なコンテンツを作成するスキルがあります。これにより、企業は高品質なコンテンツを利用することができます。

インフルエンサーマーケティングを活用することで、信頼できる友達がお勧めするレストランに行くような感覚で、人々は安心して製品やサービスを受け入れることができます。これにより、企業は効果的な宣伝活動を展開することができます。

Twitterでのインフルエンサーマーケティング事例

Twitter画像

kemioと楽天が見せるTwitterインフルエンサーマーケティングの成功事例

kemioさんは、SNS上で非常に人気のあるインフルエンサーで、そのユニークな投稿スタイルと口調で多くのフォロワーを持っています。彼は、自身のライフスタイルや意見を率直に表現することで、多くの人々の共感を生み出しています。

ここで紹介するのは、kemioさんと楽天がタッグを組んだ「楽天学割キャンペーンイベント」という企業タイアップ事例です。このキャンペーンの見事な点は、kemioさんの投稿スタイルを大切にしながら、楽天のキャンペーンを自然と盛り込んでいるところです。

・kemioさんらしいスタイルを保ったPR動画
kemioさんの動画は普段通りのスタイルで作成されており、ファンはいつものkemioさんを楽しむことができます。これにより、動画はPRであるにも関わらず、非常に親しみやすくなっています。

・kemioさんの口調でキャンペーン内容を紹介
kemioさんが、自身の特徴的な口調でキャンペーン内容を説明しているため、ファンは抵抗感を感じずにキャンペーンに参加する可能性が高まります。

この事例から学ぶべきは、インフルエンサーの個性とスタイルに合わせたPR戦略が、タイアップキャンペーンにおいて非常に効果的であるということです。インフルエンサーのファンは、その個性やスタイルに強く惹かれており、それを活かすことで、企業は自社のプロダクトやサービスをより広い層にアピールすることができます。

料理研究家リュウジとハゴロモフーズの「シーチキン」キャンペーン

インフルエンサーは料理研究家のリュウジさんです。2017年よりSNSに自身のレシピを投稿し始め、「バズレシピ」として人気があります。YouTubeチャンネルの登録者数は407万人、Twitterフォロワーは256.8万人を誇るなど、SNSを通じて大きな影響力を持っています。

彼は人気テレビ番組にも多数出演しており、2020年9月には第7回レシピ本大賞を受賞。著書の累計販売部数は75万部を突破しています。

また、ハゴロモフーズの商品である「シーチキン」をPRするため、リュウジさんが考案した料理レシピ「シーチキンチキンボム」をTwitterで公開した際、このツイートは9,879回のリツイート、540回の引用リツイート、46.6Kのいいね、そして6,649回のブックマークという大きな反響を呼びました。

このキャンペーンの成功要因は以下のとおりです:

・リュウジさんの料理レシピと「シーチキン」の自然な融合
リュウジさんが普段から行っている料理レシピの投稿と、「シーチキン」のPRをスムーズに組み合わせたことで、違和感のないプロモーションを実現しました。

・フォロワーが真似しやすいレシピ
「シーチキンチキンボム」は簡単な材料と手順で誰でも作れるレシピとなっており、フォロワーが試してみたいと思うインパクトを持っています。

この事例からは、インフルエンサーの日常的なコンテンツにスムーズにブランドや商品を組み込むことで、フォロワーに自然に接触し、大きな反響を得ることが可能であることがわかります。これは、インフルエンサーマーケティングの成功要因として大変重要なポイントです。

Instagramでのインフルエンサーマーケティング事例

Instagram

フランス産バター「CNIEL」がマイクロインフルエンサーを起用し料理愛好家を魅了

フランス産バター「CNIEL」のマーケティングキャンペーンで、シェイプウィンは精密な戦略を展開して大きな成功を収めました。このキャンペーンでは、フォロワー数が1万から10万人のマイクロインフルエンサーを活用し、お菓子作りやパン作りなどの料理やレシピを中心に発信している日本のインスタグラマーを選定しました。

特に、料理やレシピに特化したインスタグラマーを起用し、彼らが持つ独自の個性と世界観を活かした投稿でCNIELの魅力を伝えました。これにより、ブランドとターゲット層との親近感が増し、信頼性が高まりました。

効果は絶大で、インフルエンサーによる投稿は合計140万インプレッションを達成。さらに、キャンペーン用のハッシュタグを含む109件の投稿が行われ、ブランドの認知度が大幅に向上しました。

この事例から、以下の3つのポイントが成功の鍵となったことがわかります。

  1. ターゲットとのマッチング: 料理愛好家をターゲットに絞り、関連するインスタグラマーを起用することで、メッセージが響きやすくなりました。
  2. インフルエンサーの個性を活かす: インフルエンサーが自身のスタイルを保ちつつブランドを紹介することで、自然な形でフォロワーの関心を引きました。
  3. マイクロインフルエンサーの活用: ニッチながらも熱心なフォロワーを持つマイクロインフルエンサーに焦点を当てることで、高い関与を達成しました。

これらの要素を巧みに組み合わせることで、「CNIEL」はターゲット層に強く訴求することができたのです。

詳しい事例紹介を読む:フランス産バターのメディア・インフルエンサーPRとポップアップストア開催
関連記事:サンプリングイベントとは?効果・メリットを成功事例と共に紹介!

インスタグラムでスペイン産牛肉を日本市場に浸透させた成功事例

シェイプウィンとOPERAは、「ワンダフルビーフ2.0キャンペーン」を通じてスペイン産牛肉を日本市場に浸透させるためにインフルエンサーマーケティングを活用しました。スペイン産牛肉は世界的に高品質で知られるものの、日本における知名度はまだ低い状態でした。

キャンペーンでは、時短レシピをテーマに投稿するインスタグラマー「もあいかすみ」さんを起用。彼女はスペイン産牛肉を使用した簡単な料理を提案し、フィード投稿2つとリール投稿1つを行いました。これが832,351アカウントにリーチし、スペイン産牛肉の認知度向上に寄与しました。

この事例の成功ポイントは以下の3つです。

  1. ターゲットのマッチング: 時短料理を求める忙しい生活者をターゲットにし、彼らに共鳴するインフルエンサーを選定しました。
  2. コンテンツの質: インフルエンサーの世界観を活かしつつ、スペイン産牛肉の魅力を伝える質の高いコンテンツを提供しました。
  3. 適切なプラットフォームの選択: 料理のビジュアルが重視されるインスタグラムを活用し、写真でターゲットユーザーにスペイン産牛肉の魅力を伝えることに成功しました。

このキャンペーンは、インフルエンサーマーケティングを巧みに活用し、スペイン産牛肉の魅力を伝えることで成功を収めました。

詳しい事例紹介を読む:スペイン産牛肉のSNS運用とインフルエンサー投稿

TikTokでのインフルエンサーマーケティング成事例

tictiok

ヘアケアブランドとNICOさんがタッグ!コントで商品PRの新しい形

若者に人気のNICOさんが、相方のRIHOさんとのユニット「平成フラミンゴ」として活動しながら、ヘアケアブランドplus eauとタイアップしました。外出先でもサッとヘアスタイルを整える商品の魅力を、1分間のユニークなコント形式でPR。

NICOさんはTikTokで約100万人のフォロワーを持ち、学生や若者に大人気なインフルエンサーです。その人気を活かし、商品を使うシーンや使い方を面白おかしく紹介。さらに、普段の掛け合いを生かしつつ、商品を自然にフィーチャーしました。

このタイアップ動画の成功の秘訣は、広告感を消しつつ、視聴者が商品を使うイメージを持ちやすくすること。NICOさんのユーモアとコントが商品の魅力を強調し、視聴者に自然と訴えかけています。

これは、ブランドとインフルエンサーが、ターゲット層に共感を呼ぶコンテンツで結びついた新しい形のPR戦略の成功例です。

ペプシと次世代クリエイターがタッグ「ペプシ〈生〉CMチャレンジ」

ペプシ生チャレンジ
出典:PR TIMS

コンテンツスタジオCHOCOLATE Inc. とサントリー食品インターナショナルが共同で、新しい形のマーケティング戦略「ペプシ〈生〉CMチャレンジ」を展開。このプロジェクトは、9名の新進気鋭のクリエイターが、ペプシ〈生〉のCMをそれぞれのスタイルで制作し、TikTokなどのSNSで公開するものです。

CMは一週間限定で公開され、視聴者の反応は「LIKE」の数で評価。これをもとに「LIKE Fee」制度でクリエイターに報酬が支払われ、1LIKEにつき10円、最大で1,000万円の報酬が用意されました。結果、全クリエイターで234,737LIKEを獲得し、合計で2,347,370円の報酬が支払われることとなりました。

このチャレンジは、クリエイターのオリジナリティを活かしつつ、ブランドと視聴者を直接つなげる新しい形のマーケティング戦略です。総合LIKE数で1位になったのは指男さん、2位はKevin’s English Roomさん、3位はケチャップさんとなり、彼らの創造力とペプシ〈生〉のブランド力が見事に融合しました。

次世代のクリエイターとの協力により、ペプシ〈生〉は若者を中心とした幅広い層にブランドを訴求することに成功しました。これは、SNSを活用したインフルエンサーマーケティングの新しい可能性を示す事例と言えるでしょう。

まとめ

インフルエンサーマーケティングは、SNSマーケティングの一部であり、人気のあるインフルエンサーを活用して商品やサービスを効果的に宣伝する手法です。

インフルエンサーマーケティングを成功させるには、適切なインフルエンサーの選定と質の高いコンテンツ作成が重要です。ターゲットオーディエンスとの関係を築くことで、企業のプロモーション活動を成功させることができます。

シェイプウィンは、インフルエンサーマーケティングなどのデジタルマーケティングを活用した戦略的なPR支援を得意としています。企業のPR活動に悩んでいる方は、ぜひ私たちにお問い合わせください。

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編集部
広報PRとデジタルマーケティング支援をするシェイプウィンスタッフおよびパートナースタッフによる編集記事です。メディアリレーションズやプレスリリース、メディア露出、ソーシャルメディア、インフルエンサー、SEO、マーケティングなど様々なジャンルを取り扱っており、基本用語から広報初心者やマーケティング担当者に役立つ情報をお届けします。