fbpx
検索
Close this search box.

オウンドメディアの費用 立ち上げから運用までのかかる費用を解説

オウンドメディア 解説

オウンドメディアは、自社の情報を発信するチャネルのことを指し、近年ではマーケティング戦略の一つとして注目されています。しかし、いざオウンドメディアを立ち上げ、運用していこうとしてもどのくらいの費用がかかるかわからないという方も多いのではないでしょうか?

複数者に見積もりを取ってみてもサービス内容や費用が企業ごとに異なり、さらに混乱したという声もよく聞きます。そこで、この記事ではオウンドメディアの立ち上げから運用までかかる費用と、予算を節約できる方法や外注すべきかの判断ポイントまで解説していきます。

オウンドメディアの費用相場

costs

オウンドメディア制作にかかる費用は、主に立ち上げ費用と、その後の運用費に分けられます。オウンドメディアは、どこまで自社で運用してどこの部分を外注するかによって費用はかなり変わってきます。

オウンドメディアの設立と継続的な運用にはそれなりの投資が必要です。具体的には、立ち上げ時に100万円〜300万円、そして月々の運用費として50万円〜130万円程度を見込む必要があります。

立ち上げ費用は、オウンドメディアの運用目的やゴールまでの動線設計、メディアのポジショニングや想定オーディエンスの調査などのコンサルティング費用を始め、ウェブサイトのデザイン・構築、想定PV数に対応するインフラや運用方法に適したCMSの構築などの制作費用が含まれます。

特に、企業のブランドイメージやマーケティング戦略の設計は、オウンドメディアへの投資を回収できるかどうかに直結する要素であり、豊富な経験と専門的な知識が必要です。そのため、専門的なエージェンシーに依頼する場合、一定の費用が発生します。

運用費用としては、コンテンツの定期的な更新、SEOの継続的な最適化、トラフィック分析とその結果に基づく戦略の見直し等があります。これらは、定常的かつ長期的に行うことで初めて効果が見込める活動であり、その負担を考慮すると毎月の運用費は避けられません。

相場内容
オウンドメディア構築費100万円〜300万円・戦略立案
・デザイン/ コーディング
・CMS/ インフラ設定
オウンドメディア運営費50万円〜130万円・戦略/ 企画立案
・記事制作
・インフラ(ドメイン/ サーバー/ ツール)
・分析
・SEO対策

オウンドメディアは広告に頼らずに自社のメッセージを一貫して伝え、顧客との長期的な関係を構築するのに極めて有効な手法です。費用対効果を考慮した場合、適切な投資は企業にとって長期的な利益をもたらします。

オウンドメディアの設立と運用は、初期投資と継続的な投資が結果を生む長期的な戦略と理解することが重要です。

オウンドメディア構築の料金相場

オウンドメディアのイラスト

ここからはオウンドメディアの立ち上げ時にかかる費用を詳しくみていきます。

オウンドメディアの立ち上げ(サイト制作)を一から行った場合、100万円〜300万円程度かかります。かかる費用としては以下の項目があります。

・戦略立案 
・デザイン/ コーディング
・CMS/ インフラ導入

戦略立案

オウンドメディア構築の最初のステップは、効果的な戦略の立案です。オウンドメディアを立ち上げる目的、デザインに関する要望をヒアリングし、オウンドメディアの戦略立案/ 設計、目標に落とし込んでいきます。マーケットニーズを理解し、それに基づいて有効なコンテンツ計画を作成する過程も含みます。

戦略立案の具体的な内容としては、ペルソナ設定・調査からペルソナのカスタマージャーニーマップの設定、オウンドメディアのコンセプト設計、KPIツリー設計などがあります。

デザイン・コーディング

次に重要なステップはデザインです。ウェブサイトのユーザーエクスペリエンス(UX)とユーザーインターフェース(UI)の設計は、訪問者があなたのサイトに留まり、コンテンツを楽しむための鍵となります。視覚的に魅力的で使いやすいデザインは、顧客のエンゲージメントを高め、あなたのブランドに対する信頼と信頼性を築くのに役立ちます。

デザインに続いて重要なのがコーディングです。これは、ウェブサイトの機能性を実現するステップであり、サイトの速度、モバイルフレンドリーな設計など、ユーザーエクスペリエンスに直接影響を与えます。

デザイン・コーディングは、少なくとも30万円〜50万円前後かかります。オリジナルのデザインを求める場合や、CMSのテンプレートを使用しないオウンドメディアを構築する場合はさらに高くなります。

CMS・インフラ導入

最後に、CMS(コンテンツマネジメントシステム)とインフラの導入が必要です。CMSは、ウェブサイトのコンテンツの更新や管理を容易にします。適切なCMSの選択は、コンテンツの効率的な管理を可能にし、インフラの導入はウェブサイトの安全性とパフォーマンスを保証します。

インフラに求めるのは安全性、拡張性やパフォーマンスなど色々な選択肢があります。サーバーの設定や管理はWebに関する専門知識が必要になってきます。

関連記事 : オウンドメディアの作り方 具体的な4つのステップ

サイト運用の相場

サイト構築の画像

オウンドメディアの運用費用は、様々な要素によって決まります。編集体制、記事制作の本数、インフラ費用、アクセス分析とSEO対策など、各項目の費用を理解し、適切な予算を設定することが重要です。

戦略立案

まず最初に重要なことは、適切な戦略を立案することです。これには通常、業界や市場のトレンドを理解した上で目標を設定し、それに基づいてコンテンツプランを作るための時間とリソースが必要です。

オウンドメディアの戦略立案において、特に競合分析は重要になります。同業社がどのようなメディアを運用し、どのようなメッセージを通じてマーケティングに活かしているのか、また、既存のメディアと比較してどのような隙間に入っていくのかというポジショニング戦略が要となります。

戦略の立案なしにただなんとなくオウンドメディアの運用を開始してしまうと、思っていたような効果が出なかったり、それどころか企業にとってマイナスなイメージを与えてしまったりする場合があります。

オウンドメディアの企画/戦略立案時には、コンテンツカレンダーなどのアウトプットを作成しておくと今後の運用が楽になります。

関連記事:現場で役立つ広報戦略:策定の難しさと解消法

記事制作費用

この費用は、記事を書くための人的リソース、編集、校正、そして適切なビジュアル素材の作成に必要な費用を含みます。記事の質と量が直接、読者のエンゲージメントとサイトのSEOパフォーマンスに影響するため、適切な投資が必要です。

記事制作費用は単純なSEO記事を作成する場合と、専門性のあるジャーナリズム記事を作成する場合で制作する費用が変動します。

記事の制作費の相場は1万円~8万円までと、記事の内容によって大きく開きがあります。

インフラ費用(ドメイン、サーバー、ツール費用)

サイト運用には、ドメイン名の維持、サーバー代、CMSなどのツール費用も含まれます。これらのコストは固定的なもので、サイトのスムーズな運用とパフォーマンスの保証に直結しています。

CMSの運用費は、一月当たり数千円~数万円程度の利用料がかかります。レンタルサーバー代は年額1万円~6万円程度で利用でき、ドメイン代は使用するドメインによって大きく異なりますが、一般的に企業が使用する「.com」のドメインは価格が高い傾向にあります。

分析・SEO対策費用

オウンドメディアの分析・SEO対策には、サイトのパフォーマンスを追跡し分析するためのツールの費用と、SEO対策のための専門的な知識やサービスの費用が含まれます。これらの費用は、サイトのパフォーマンスを最適化し、オウンドメディアの目標達成に向けた進捗を把握するために不可欠です。

オウンドメディアの分析ツールとしては、以下のツールを使用することが多いです。

Semrush
Ahrefs
Google analytics 4
Google Search Console

オウンドメディアの料金・費用をおさえるポイント

COSTの画像

構築の際に必要な機能やデザインを厳選する

サイト構築の際には、必要な機能やデザインを厳選します。全ての機能を追加すると必要以上に高い費用が発生する可能性があるため、最初はシンプルな構成から始め、必要に応じて機能を追加していくことで初期投資を抑えることが可能です。

オウンドメディアの構築に際して、必要な機能やデザインを厳選することが大切です。例えば、インタラクティブな要素やアニメーション、カスタムフォームなど、全てを導入すると非常に高額な費用がかかる可能性があります。

最初は基本的な情報を伝えるブログ機能と、問い合わせフォームなどの簡単なCTAのみでスタートするなど最小限の機能で始め、徐々に必要に応じて追加していくのも一つの手です。このようにすることで初期投資を節約し、より効率的にオウンドメディアを構築することが可能となります。

WordPressテーマを利用してサイトを構築する

WordPressのテーマを利用すると、カスタムデザインを用意するよりも大幅にコストを抑えることができます。数千円~数万円で企業サイトにも使える綺麗なデザインのテーマが購入でき、簡単に導入することが可能です。

WordPressのテーマを利用することは、サイト構築費用を抑える有効な手段です。カスタムデザインよりも大幅に費用が抑えられる上、プロフェッショナルなデザインのテーマが多数揃っています。「Swell」や「Lightning G3」などの有料テーマも一度購入すれば何度でも使え、安定した更新とサポートが受けられるため、長期的に見てもコストパフォーマンスが良いと言えます。

企業サイト向けのWordPressテーマを選ぶ時は、企業らしいデザインか、カスタマイズに手間がかからないかという視点で選ぶことが重要です。WordPressのテーマには無料で使用できるものも多数ありますが、企業のオウンドメディアということを考えればセキュリティなどの点も考慮し、有料のテーマを選ぶことをお勧めします。

また、テーマだけではなく「Elementor」などのページビルダーを使用するという方法もあります。Elementorでは、直感的なドラッグ&ドロップ操作でウェブサイト全体からランディングページまで様々なページを作成できます。

自社でサイトを構築した場合は、予期せぬエラーが起きたりテーマの更新が起きたりした際に自社で確認して対応しないといけなくなります。こういった点も考慮した上でサイト構築の方法を選ぶと良いでしょう。自社にWebに強い担当者がいない場合は、外部に依頼するのもおすすめです。

コンサルティングだけ依頼して記事制作を自社で行う

記事制作を自社で行うことで、運用費を大幅に削減することが可能です。専門的なコンサルティングだけを外部に依頼し、そのアドバイスに基づいて自社でコンテンツを作成すると、全体的な費用を下げることが可能になります。

例えば、オウンドメディアを開始した当初は外部のオウンドメディア制作会社に構築から企画/戦略立案、コンテンツの作成まで依頼したとします。数ヶ月後にコンテンツ制作を内製化できるようにアドバイスを受けながらオウンドメディアの運用を行なっていくことで、長期的な費用を抑えることが可能になります。

しかし、SEO改善の施策やデータ分析は専門家の知識と技術が必要になってくるため、社内にSEO担当者がいない場合は分析などを外注した方が効率よく結果を得られる可能性が高くなります。

費用をかければかけるだけ効果が出るわけではない

オウンドメディアにおいては、費用をかければかけるだけ効果が出るわけではありません。大切なことは、どの部分にどれだけの投資をするか、という戦略的な視点です。

SEO対策に多くの費用を投じるものの、そのコンテンツがターゲットに合っていなければ効果は期待できません。逆に、ターゲットに合ったコンテンツを少ない費用で制作し、適切な配信戦略を立てることで効果的な成果を上げることが可能です。

以上のポイントを押さえることで、オウンドメディアの運用費用を抑えつつ、効果的な運用を行うことが可能です。最初は小さく始めて、結果を見ながら徐々に投資を増やしていくというアプローチがおすすめです。

よくある質問

はてなマーク

低予算でもオウンドメディア制作は可能ですか?

低予算でもオウンドメディアの制作は十分可能です。

理由は、オウンドメディアの制作に必要なツールやサービスが多数存在し、それらを利用することで低コストで高品質なオウンドメディアを制作することができるからです。

WordPressやWixなどのCMSを活用することで、専門的な知識がない人でも容易にウェブサイトを作ることが可能です。さらに、無料で利用できるプラグインも多数提供されているので、さまざまな機能を追加することも容易です。

最初は必要最低限の機能を搭載したオウンドメディアを立ち上げ、その後、運用を続けながら必要に応じて機能を追加していくという戦略が低予算でのオウンドメディア制作には有効です。

オウンドメディアの構築・運営は外注すべきですか?

オウンドメディアの構築・運営を外注するべきかどうかの判断は、企業の状況や目的により異なります。

自社で専門的な知識を持ったスタッフがいる場合や、長期的な運用とコスト削減を考える場合は自社での制作・運用が適しています。一方、即効性を求める場合や専門的な知識・スキルが不足している場合は、専門的な知識を持った外部のエージェンシーに依頼する方が有効です。

ただし、外部に依頼する際は、そのエージェンシーが自社のビジネスを理解して、目的に合ったサービスを提供できるかどうかを見極めることが重要です。また、外部に依頼した場合でも、定期的なミーティングを通じて進行状況を確認し、必要に応じてフィードバックを行うことが、成功への鍵となります。

まとめ オウンドメディア制作はシェイプウィンに相談を

仮想空間の画像

オウンドメディアの制作・運用における費用は、その戦略や選択するツール、導入する機能により大きく変わります。制作初期には戦略立案、デザイン、コーディング、CMSやインフラ導入の費用が発生しますが、その中でも特に重要なのが戦略立案です。良好な運用には、定期的な記事制作、インフラの維持、分析やSEO対策の費用が必要です。

費用を抑えるためには、WordPressなどのテーマを活用したり、自社で記事制作を行ったりするなどの方法があります。また、必要な機能やデザインを厳選することも重要です。そして何より、費用をかければかけるほど効果が出るわけではないと理解することが大切です。

低予算でもオウンドメディアの制作は可能で、企業の状況や目的に応じて自社で制作を行うか、外部に依頼するかを選択します。その際、長期的な運用とコスト削減を考えると自社での制作が適しており、逆に、専門的な知識や即効性を求める場合には外部への依頼が適しています。

オウンドメディアの構築・運用は、企業のブランドやビジネスを大きく左右する要素です。そのため、適切な戦略と運用が求められます。オウンドメディア制作のご相談は、シェイプウィンにお気軽にご連絡ください。専門的な知識と経験を持ったプロフェッショナルが、オウンドメディアの成功に向けて全力でサポートいたします。

Picture of 編集部
編集部
広報PRとデジタルマーケティング支援をするシェイプウィンスタッフおよびパートナースタッフによる編集記事です。メディアリレーションズやプレスリリース、メディア露出、ソーシャルメディア、インフルエンサー、SEO、マーケティングなど様々なジャンルを取り扱っており、基本用語から広報初心者やマーケティング担当者に役立つ情報をお届けします。