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テレビの特徴とPR活用術!テレビ掲載のメリットは?

テレビ 特徴

テレビでの紹介は、一夜にして商品の売上や問い合わせを爆発的に増やす力があります。

しかし、取材されるまでの準備は決して簡単ではありません。映像映えする構成や多様な撮影シーンの用意、ターゲットを意識したわかりやすい情報設計、そして事前のメディア露出による話題化など、やるべきことはたくさんあります。

さらに、PRの観点から、テレビ掲載後は新聞やWEBなどの他メディアでのニュース性が薄まるため、掲載のタイミングを見極めることも重要です。

本記事では、テレビの特性や他メディアとの違い、効果を最大化するための活用シーンを踏まえて、テレビPRを実現するための具体的なポイントを解説します。

テレビの特徴と他メディアとの違い

テレビの特徴と他メディアとの違い_インフォグラフィック

テレビはインターネットや新聞、ラジオと比較して、タイムリーな情報発信と公共性を兼ね備えたメディアです。広報戦略を組む際は、この特性を理解して活用することが重要です。

まずは、テレビの特徴をみていきましょう。

①幅広い層へのリーチと影響力の高さ

テレビは全国規模で同時に数百万人単位の視聴者へ情報を届けられる数少ないメディアです。特にゴールデンタイムの放送や人気番組での紹介は、瞬間的に大きな反響を生み出します。

たとえば、番組で紹介された商品が翌日には店頭から消える現象や、BtoCサービスの紹介直後にサーバーがダウンするほどアクセスが殺到することもあります。

この即効性はSNSでも話題になり、二次的な拡散にもつながります。

②高い信頼性・公共性

テレビは編集体制や取材プロセスが厳格で、事実確認や裏取りを徹底します。そのため、消費者からの信頼度が高く、社会的な影響力も大きいのが特徴です。

特に報道番組や公共放送での露出は、企業のブランドイメージ向上に直結します。また、自治体や公的機関との協働PRでもテレビは有効な媒体です。

③速報性と正確性

地震や災害、事件などの突発的なニュースに対して、テレビは現場中継や専門家解説を通じて迅速かつ正確な情報を提供します。

SNSよりも情報の信憑性が高く、視聴者に安心感を与える点も特筆すべきポイントです。

テレビPRのポイント

テレビPRの成功には、他メディアとの役割分担や露出順序を理解することが不可欠です。

テレビと他メディアの違いを整理した上で、PRにおいて意識するべき4つのポイントを解説します。

項目テレビ新聞WebメディアSNS
拡散スピード一度に全国規模へ拡散可能発行日に一斉到達検索やリンク経由で徐々に拡散急速拡散する可能性あり(バズ)
信頼性・公共性高い信頼性と公共性高い信頼性と公共性(記録性も高い)玉石混交だが、専門性や取材力により信頼性確保信頼性は発信者や内容に依存
情報の深さ視聴者層に合わせた、簡潔でわかりやすい内容詳細で記録性の高い内容詳細で専門的な情報を提供可能短文・ビジュアル中心で簡易的
ターゲット幅広い層(特に主婦・家庭層)地域・世代によってばらつきがある媒体によってばらつきが大きい若年層や特定のコミュニティに強い
露出順序最終段階(話題のピークを形成)中盤〜終盤初期〜中盤初期の話題化・拡散起点

①テレビ露出は「最後の頂点」として活用する

テレビは「世の中で既に話題になっている情報」を求める傾向があります。

雑誌やWebメディア、SNSなどで広く認知され始めたネタが、最終的にテレビで映像化されることで、ニュース性と話題のピークを迎えるのです。

これは、テレビ局が報道前に情報の正確性を慎重に見極めるという特性とも関係しています。

多くの場合、「複数の雑誌で特集されている」「SNSで数万件規模の反響がある」など、既に世間で注目されている事実が、テレビ掲載の判断材料になります。

そのため、テレビの中で「初めて取り上げられる」ことは重要ですが、メディア全体の流れの中では成熟した情報として扱われることを理解しておく必要があります。

②ハードルの低いメディアから露出を狙う

こうした特徴を踏まえると、PR計画ではいきなりテレビを狙うのではなく、まずは露出のハードルが低いWebやSNSで話題を作り、その後、新聞や雑誌など信頼性の高い媒体で補強し、最後にテレビで映像化する流れが効果的です。

Webメディアや業界紙、雑誌などで実績を積み上げることで、テレビ局が重視する「多くの人が関心を持っている題材」として評価されやすくなります。

事前の露出によって信頼性と話題性を高めることが、テレビ取材を引き寄せる近道です。

③絵になるシーンを用意する

テレビでは視聴者の集中力を保つため、10〜15秒ごとに映像が切り替わります。そのため、取材誘致の時点で複数の撮影ポイントや「絵になるシーン」を想定しておくことが不可欠です。

モノがある商材は比較的露出しやすい一方、ITサービスなど形がない場合は、デモンストレーションや利用シーン、オフィス風景など映像化できる素材を事前に準備しましょう。こうした工夫が、テレビ側の「使いやすい素材」として採用される確率を高めます。

④ターゲットを想定する

テレビをどの層が見ているのか、ターゲットを意識することも非常に重要です。

例えば、ビジネス番組であっても、視聴者の多くは家にいる主婦層です。テレビの収益構造上、瞬間視聴率が重視されるため、多くの人が理解しやすく興味を持てる内容でなければ採用されません。

そのため、難解な専門用語や業界内だけで通じる話題は避けて、誰にでも伝わる形に変換することが不可欠です。

情報は、小学生でも理解できる表現や日常生活に関わる切り口に置き換えるのが効果的です。たとえば先端技術を紹介する際も、「家事の時短になる」「節約につながる」といった生活目線のメリットを添えることで、幅広い層の関心を引くことができます。

さらに、世の中で多くの人が話題にしているテーマに結び付けることで、企画の採用率を高められます。

関連記事:テレビに出る方法!無料でメディア露出を狙うPR戦略とは?

テレビのメリットとデメリット

テレビのメリットとデメリット

テレビは、数あるメディアの中でも圧倒的な影響力と信頼性を誇る一方で、露出までのハードルや運用上の制約も少なくありません。

広報・PRの施策として取り入れる際には、その利点と注意点を正しく理解し、戦略的に活用することが欠かせません。

ここでは、テレビならではの強みと弱みを整理し、効果を最大化するための判断材料を提供します。

テレビのメリット

信頼性の高さ:新聞と並んで事実性や公共性が高く、視聴者からの信頼を得やすい。

強い訴求力:テレビ放送直後にスーパーから商品がなくなるなど、購買行動を直接促す効果がある。

短期間での拡散力:一度の放送で全国規模に認知が広がり、話題化しやすい。

リーチ数が把握可能:視聴率データをもとに、どの程度の視聴者に届いたかを定量的に把握できる(詳細データは有料の場合も多い)。

話題化による二次効果:SNSやWebメディアでの拡散につながりやすく、情報の波及力が高い。

行動変容を促す力の大きさ:購買や問い合わせなど、視聴者の行動を変える影響力が強い。

デメリット

高額な費用:特にCM枠は高額で、中小企業にとっては負担が大きい。

出演・露出のハードルが高い:番組への採用には話題性・映像映え・社会性など多数の条件を満たす必要がある。

編集方針が保守的:影響力が大きいため、情報の裏付けや正確性の精査が徹底される。

情報の鮮度が制限される:テレビ初の情報は求められるが、実際にはすでに他メディアで出回っているネタが好まれる傾向がある。

露出タイミングの制約がある:テレビに一度取り上げられると、そのニュース性はピークに達し、他メディアでは「すでに報じられた話題」と見なされる。その結果、新聞やWebメディアが改めて取材する可能性は低くなり、PR活動全体としての展開余地が狭まる。

テレビPRを実現するには?

テレビでの露出は、企画力や情報の新規性、映像映えする演出、露出のタイミングなど、複数の条件が揃って初めて実現します。さらに、テレビ局側の編成方針や視聴率を意識した企画設計も不可欠です。

こうした条件を満たすためには、単に情報を提供するだけでなく、事前の話題化や関係構築を戦略的に進める必要があります。

ここでは、その具体的なアプローチ方法と、広報担当者だけでは難しい部分を補う外部支援の活用法について解説します。

プレスリリースの配信

テレビ 特徴 プレスリリースの配信_インフォグラフィック

テレビ露出を狙う際、最も有効な手段のひとつがプレスリリースの配信です。とはいえ、新聞やWebメディアと比較して、テレビ局へのアプローチは格段に難易度が高いのが実情です。

番組編成の特性上、限られた放送枠で多くの視聴者を惹きつける必要があり、単なる事実羅列のプレスリリースでは採用されにくくなります。

テレビでは「視聴率が取れるかどうか」「映像的に魅力的かどうか」が判断基準となります。写真や動画素材の事前準備はもちろん、映像映えするシーンやストーリー性のある切り口を盛り込むことが不可欠です。

さらに、社会性や公共性を高める文脈を付与することで、編集会議で採用される可能性を大きく高めることができます。

関連記事:ニュースリリースとは?メディアに取り上げられる3つのポイントと書き方

メディアリレーションズ

テレビ 特徴 メディアリレーションズ_インフォグラフィック

テレビ露出を実現するためには、日頃から番組担当者やディレクターとの関係構築が欠かせません。新聞が購読者数をベースに成り立っているのに対し、テレビは視聴率を基準に広告収入を得ています。

視聴率が取れない企画には予算がつかないため、「どの視聴者層にどれだけ長く見てもらえるか」というテレビ局側の観点を持って企画を練る必要があります。

また、テレビ局ごとの編成方針や番組カラー、ターゲット層(主婦層向け、ビジネス層向けなど)に沿った内容でなければ採用は難しいでしょう。こうした内部事情や求められるネタの傾向を理解したうえで、番組に合った提案を行うことが成功の鍵となります。

PR会社を活用する

テレビ 特徴 PR会社を活用_インフォグラフィック

プレスリリースの構成や映像映えする企画設計、そしてテレビ局特有の事情を踏まえた提案は、広報担当者だけで担うには大きな負担となります。加えて、テレビ局とのネットワークを築くには時間と経験が必要で、担当者の異動や番組改編によって関係性がリセットされることも珍しくありません。

こうした背景から、テレビPRの実現には専門知識と人脈を持つPR会社の活用が有効です。

PR会社であれば、番組編成や視聴率構造を熟知しており、自社では難しい枠へのアプローチや取材交渉もスムーズに行えます。また、テレビ露出後の二次活用(SNS・Web記事・イベント連動)まで一貫してサポートできるため、単発の放送で終わらせず長期的な効果を狙うことが可能になります。

シェイプウィンでも、テレビPRの戦略設計から露出後の波及施策までを一括でサポートしています。番組制作側の視点とマーケティング全体の視点を両立させることで、テレビを起点とした最大限の成果創出を実現します。

関連記事:どのPRエージェンシーに依頼すべき?広告代理店との比較も含めて解説!

テレビ局の分類

テレビ局の分類

テレビ局の特性を理解することは、PR戦略を立てるうえで不可欠です。局ごとの編成方針や視聴者層を踏まえてアプローチ先を選定することで、情報のマッチ度を高め、採用率を大きく向上させることができます。

ここでは、テレビ局の分類とそれぞれの特性を見ていきましょう。

NHK・民放・独立系UHF局

日本のテレビ局は大きく分けて、公共放送であるNHK、広告収入を主な収益源とする民放キー局、そしていずれのネットワークにも属さない独立系UHF局の3種類があります。

NHKは全国に放送網を持ち、社会性や公共性の高い情報発信を担います。

一方、民放は各局が視聴率を基準に編成を行い、バラエティやドラマ、ニュースなど多様な番組で広告効果を狙います。

独立系UHF局は地域密着型の放送が多く、特定エリアやテーマに特化した番組編成が特徴です。

主要民放5局

民放キー局には、日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョンの5局があります。

これらは東京を拠点とし、全国の系列局を通じて全国ネットの番組を放送します。
それぞれが独自の番組カラーや得意分野を持ち、日本テレビは報道・バラエティ、テレビ朝日は報道・スポーツ、TBSはドラマ・報道、テレビ東京は経済・アニメ、フジテレビはバラエティ・ドラマなどに強みがあります。
PR活動を行う際は、局ごとの特徴や視聴者層を踏まえて番組選定を行うことが重要です。

独立UHF局

独立UHF局は、キー局のネットワーク系列に属さない独立系のテレビ局を指します。

代表的な例として、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)やテレビ神奈川(TVK)などがあり、地域密着型の情報発信や特定ジャンルに特化した番組作りを行っています。

全国ネットの番組と比べると視聴者数は限られますが、その分、地域やターゲット層に合わせた深い訴求が可能です。新商品やイベントの地域限定プロモーション、ニッチな市場を狙う場合には有効な選択肢となります。

主な放映地域放送局
東京都東京メトロポリタンテレビジョン(MXTV)
神奈川県テレビ神奈川(TVK)
群馬県群馬テレビ(GTV)
千葉県千葉テレビ(CTC)
栃木県とちぎテレビ(GYT)
埼玉県テレビ埼玉(TVS)
三重県三重テレビ放送(MTV)
岐阜県岐阜放送(GBS)
京都府京都放送(KBS)
兵庫県サンテレビジョン(SUN)
和歌山県テレビ和歌山(WTV)
奈良県奈良テレビ放送(TVN)
滋賀県びわ湖放送(BBC)

テレビ活用が有効なシーンとは?

テレビ活用が有効なシーン

テレビは、短期間で広範囲に情報を届けられる強力なメディアです。しかし、すべての情報がテレビ向きというわけではなく、その特性を活かせるタイミングやテーマを見極めることが重要です。

ここでは、テレビ露出によって最大限の効果を得やすい代表的なシーンを取り上げ、どのような場合に活用すべきかを具体的に解説します。

BtoCの新商品ローンチ

食品や雑貨など一般消費者向け商材は、テレビ露出の効果が出やすい分野です。
幅広い層に短期間で大量認知を広げられるため、発売直後の購買促進に直結します。特に生活情報番組やニュースの特集枠は、視聴者の日常と結びつきやすく関心を集めやすいのが特徴です。

ポイントは、単なる商品の説明ではなく、生活課題の解決やトレンドとの関連といった「共感される切り口」を加えることです。さらに試食や実演など映像映えする要素を盛り込めば採用率が上がります。
発売日やキャンペーン開始に合わせた放送で話題化のピークを作ると効果的です。

地域発プロジェクトや社会性のあるテーマ

地方発のプロジェクトや社会貢献活動は、地域局や情報番組で取り上げられやすいテーマです。地域性や人間味のあるストーリーは視聴者の共感を得やすく、社会的意義が高い内容はニュース性や公共性の面でも評価されます。

訴求の際は、「なぜその地域で」「誰のために」「どんな課題解決を目指すのか」を明確にすることが大切です。
風景や参加者の声など映像的魅力を意識した素材を用意すれば、採用されやすくなります。結果として、活動の認知度向上や参加・支援の拡大にもつながります。

まとめ:露出タイミングと他メディアとの連携が効果最大化の鍵

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テレビは、一度の放送で数百万人規模へリーチできる稀有なメディアです。
その影響力を最大化するためには、放送前後のSNS発信、Web記事化、SEO強化など、多チャンネルでの波及施策が欠かせません。

逆にいえば、テレビ露出単体では効果が一過性になり、せっかくのチャンスが活かしきれないこともあります。また、放送後は他メディアでのニュース性が薄れるため、露出順序を間違えると機会損失にもつながります。

このように、テレビPRは強力な反面、事前準備から事後活用まで戦略的に運用しなければ本来の価値を発揮できません。

シェイプウィンでは、テレビ露出を起点にSNS・SEO・PRを総合設計し、瞬発力と持続力のある施策を実現します。忙しい広報担当者でも安心して任せられる体制を整えておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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編集部
広報PRとデジタルマーケティング支援をするシェイプウィンスタッフおよびパートナースタッフによる編集記事です。メディアリレーションズやプレスリリース、メディア露出、ソーシャルメディア、インフルエンサー、SEO、マーケティングなど様々なジャンルを取り扱っており、基本用語から広報初心者やマーケティング担当者に役立つ情報をお届けします。